重量100億トン超! 巨大氷山が崩れ落ちる瞬間をカメラがとらえた(動画あり)
◆重量100億トン超! 巨大氷山が崩れ落ちる瞬間をカメラがとらえた(動画あり)
グリーンランドの氷河から、重量にして100億トンを超える巨大氷山が分離していく様子をカメラがとらえた。
こうした貴重な映像から、急激な海面上昇の原因となる氷山崩壊の仕組みをモデル化することが期待されている。
まずはその迫力ある映像を、タイムラプス動画でご覧あれ。
分離する氷河の動画を観て最初に思うことは、その規模がまったくわからないということだ。
崩れゆくゴツゴツした氷の塊は、サッカー場くらいの大きさかもしれないし、ひとつの都市あるいは州ほどの規模という可能性もある。
だが、基準となる物がない状態では、その大きさはまずわからない。
分離していく氷河がいかに巨大なのかは、わかりづらいのだ。
この知覚効果は、直に見ていても生じる。
「ただ見るだけでは、その大きさを把握できる現実的な方法がありません」と語るのは、ニューヨーク大学(NYU)の海洋学者デイヴィッド・ホランドだ。
彼の研究チームは、グリーンランドの氷河の動きを10年間にわたって観察している。
遠くにある分離した氷山は、一見すれば小さく見えるかもしれない。
「ですが、ヘリコプターが氷山に近づいていくのを眺めていると、どんどんヘリが小さくなっていき、やがて消えてしまうんです」